主訴:腰部~左下肢にかけての痛み。
背景:ベビーカーを押しながら散歩をしていたところ、腰部から左下肢にかけて鈍痛を感じた。
触診:負傷部位に鈍痛を確認。股関節の可動域は減少を示し、周辺筋群には筋緊張を確認した。
検査:ROM計測、SLR、kempテスト。
考察:出産後のコンディションが整っていないタイミングで、家事や育児等の肉体的に負担のかかる作業に従事したことで体調を崩したものと考える。
治療:温罨法で周辺組織に血液循環を促した後に股関節の可動域訓練を試行。同時にT12~S1にかけて骨のモビリゼーションを誘導した。胸腰部、股関節の可動域を確保したのちに筋膜リリースを施した。5回目の治療終了時には疼痛の緩解が認められため、ストレッチポール等を用いた運動療法を指導。EMSも同時に行い体力面の向上に努めた。
産後の骨盤矯正をテーマに岡本屋にご来院いただく患者さんは多くいらっしゃいますが、実はお母さんの体は想像以上に疲労しており適切な施術が求められます。本来であれば、育児というものは子の誕生と成長に幸せを感じながら行う事業なのかもしれませんが、現実はなかなかに厳しく大変な想いをされながら子育てに奔走される方もいらっしゃったりと様々です。
岡本屋では楽しく育児に取り組んでいただけるように様々な施術を提供していますが、患者さんのコメントから察するに今回の施術も大成功といったところでしょうか。大変嬉しく思います。
あまり無責任なことは言えませんが、子育てという事業をぜひ楽しんで下さいね。愛する子供たちとの時間は無限のように思える時もあるかもしれませんが実は大変短いものです。二度とないこの瞬間をどうぞ大切にしてください。