主訴:背部~腰部にかけての痛み。
背景:早朝に前かがみになろうとしたところ腰背部に鋭い痛みを感じた。
触診:負傷部位に強い圧痛。
検査:ROM計測、SLR、kempテスト。
考察:体のこわばりの強い早朝に体幹の屈曲を強いたことで、腰背部の筋肉を痛めたものと考える。
治療:あん法、電療にて負傷部を施療。ハイボルトを用いた高周波施療を実施した。ROMの減少が著しかったため腰部のモビリセージョン(骨盤矯正)を行い、背骨の運動性を促した。
実は、ぎっくり腰の発生は体のこわばりが目立つ午前の時間帯に起きやすいとの報告が厚労省より出ておりまして(平成16年)、現場でも『朝、歯を磨こうと思ったら…』とか『パジャマを着替えようと思ったら…』というような感じでぎっくり腰を患う話はよくうかがうところです。ぎっくり腰は日常のふとした動作から引き起こされるトラブルとなりますので日ごろから備えが必要です。定期的なストレッチはもちろんですが、毎日の入浴の習慣にテコ入れされる事も一つの手立てではないでしょうか。おススメはゆっくりとカラダを温める事のできる半身浴。血液循環を促されるため、老廃物で凝り固まった筋肉の状態を改善することが期待できます。
50代という年齢は家庭でも社会でも大きな役割を担う年齢で、肉体的にも精神的にも負担を強く感じるシーンが多々あるかと思います。それゆえ拘束される時間も多く、ご自身の体への配慮がおざなりになりがちです。早め早めのケアは先々のトラブルを回避できます。体調の管理をしっかりと行い、輝かしい50代を満喫して下さいね。お兄さん( 笑 )