先生にマッサージしてもらうまでは体調も悪くて大変なこともありましたが、今は先生がいてくれるので安心してます。肩こりに困っている人は先生にマッサージしてもらって下さい!
主訴:頸部~両肩にかけての鈍痛、悪心。
背景:病院、接骨院、クイックマッサージを経て来院。毎年この時期になると体調の悪さを自覚し、様々な施設に来院するも首~肩の痛みが改善する事はなく変化を感じることができずにいた。
触診:頸部~両肩、背中にかけて強い圧痛を確認。特に背部の筋肉の強い緊張のために胸腰部の運動性は著しく減少している。その影響は上肢にも及び、関節の動きに伴う痛みを訴えた。
検査:ROM計測、AIを用いての姿勢判定、スケールを用いてのVAS法での評価
考察:背部広域に広がる筋緊張が頸部や肩甲骨、背骨の動きに影響を及ぼし、正しい関節運動を妨げている。それにより、効率の悪い関節運動となり、一部の筋肉に負担を強いる結果となり痛みを招いているものと考える。
治療:接骨院の受診が初めてということもあり、初回の施術のボリュームは優しめを心がけ、安全第一をテーマに反応を見ながら徐々に強度を増やすこととした。初回から3回目までは筋膜リリースを含めた電療主体の施術に終始し、4回目以降は背骨のモビリゼーションや手技を中心とした徒手療法に切り替え、減少している背骨の運動性の獲得にテーマを施術を行った。
今回は話題の気象病に起因するとされる肩こりの施術でしたが、実は業界では天気の良し悪しが体調に影響を及ぼすといったことは以前から知られており、そのメソッドに準じて施術を行いました。
もし仮に今回のトラブルの原因が100%お天気であるとするならば、残念ながら私がお手伝いをすることは何もありませんが、私の経験上、気象病とされる方のほとんどはお天気にプラスアルファの何かの要素を持つ方がほとんどです。
今回のトラブルでも猫背の存在を見逃さず、背骨の運動性の改善にテーマをもって施術にあたったところ、予想通りの展開となり、あと一歩で完治といったところまでこぎつけることができました。
やはり施術というものはテクニックだけに走るのではなく、観察などの問診を含めた全体の完成度によるものだなぁと改めて実感することとなりました。
今回のセッションで患者さんの猫背が改善し、来年の梅雨時には肩こりに悩まされることもなく元気で生活していらっしゃるかと想像すると私も嬉しくて仕方ありません。どうぞ今後も健康的な生活を心がけ、お元気にお過ごし下さい。