私は先生の大ファンで調子が悪くなるといつも先生にお願いしています。マッサージの後は体の調子も大変良くなりますよ。お困りの方は先生にお願いしてみてください。
主訴:腰~右膝部にかけての鈍痛。
背景:他クリニックで脊柱管狭窄症との診断を受けての来院。いわゆる間欠性跛行を呈すなど、脊柱管狭窄症特有の症状が散見している。数日前より症状を強く感じ始めたため来院した。
触診:右側脊柱起立筋及び右大殿筋に強い圧痛を確認。右側ハムストリングは強い筋緊張を示しており、股関節のROMは全域に渡って狭小化を見る。
検査:ROM計測、AIを用いての姿勢判定、スケールを用いてのVAS法での評価
考察:脊柱管狭窄症の既往があり、疲労などによる筋緊張がそれを助長し症状を発現させたものと考える。
治療:初回から3回目の治療までは筋膜リリースを主体に現状の回復に努め、4回目以降からは手技療法のボリュームを増やし、SOTブロック等を用いて脊柱及び骨盤のモビリゼーションを行った。
治療の際には最大の効果を追い求めながらも、同時に安全面の配慮も行わなくてはいけません。今回の施術でも患者さんの背景を充分に加味し、安全な治療を心がけました。そのため、若干、刺激量は少なくなり治療の進捗が気になるところでしたが状態の改善も随所にみられ、無事にゴールを迎える事ができて担当者としてもホッとしております。
患者さんの訴えを治療に反映させることは大変重要なことで、私も治療の際には患者さんが満足いただけるように常々気を払うところですが、目先の症状の改善だけを追いかけるのはトラブルの性状によっては思うような結果に至らないケースもあります。『木を見て森を見ず』ではありませんが、目先のトラブルの改善だけに目を奪われてしまうと本来やらなくてはいけない原因の解決に至らないこともあるため注意が必要です。
今回の腰痛の原因は脊柱管狭窄症の既往とコンディションとの兼ね合いで発症したものと考えられたため、痛みの改善が見られて以降は骨盤と背骨のモビリゼーションをテーマに置き、後半戦は特に矯正と運動療法にそのボリュームを割くことになりました。脊柱管狭窄症は背骨の内部の変性により症状が引き起こされることもあり、完全に治療をするといったことはなかなかに難しいところですが、保存療法での治療成績もよいことから岡本屋でも担当することの多い症例となります。他の症例に比べると比較的長い治療期間が必要とはなりますが、決して治らない症例ではありません。常に前向きに事態を受け止め、解決への道を一緒に模索しましょう