名古屋市南区 接骨院岡本屋 野球選手とスポーツ障害

 野球選手とスポーツ障害

野球はアメリカ圏を中心にした人気のスポーツで、ホームランに代表されるダイナミックさとエンターティメント性からファンも多く、その人気ぶりは世界中に広がることになっています。アメリカから遠く離れた日本や台湾でもプロリーグが結成されるほど人気のある野球ですが、実際はスポーツ障害などによる故障から競技の引退を余儀なくされる選手も多くあります。

競技の性質から選手にはボールを投げるなどの同じ動作を繰り返す事が多く、関節の故障等に悩まされる選手も多いのですが具体的にはどの様なスポーツ障害に悩まされているのでしょうか?今回は、野球選手に多いスポーツ障害とその対策について探っていきます。

野球選手に多いスポーツ障害

野球選手に多いスポーツ障害でまず一番に挙げられるのは肩や肘のトラブルです。野球には様々なポジションがあり、それぞれ異なった動きをすることから発生するスポーツ障害もそれぞれのポジションによって変わってくるのですが、守備の際にボールを投げる動作はどのポジションの選手にも求められる共通の動作となり、その中でも特にピッチャーはボールを投げる動作が他のポジションの選手と比べても飛び抜けて多い事から、肩や肘にかかる繰り返しの負担が大きく、肩の回旋筋腱板損傷や肘の内側側副靭帯損傷を起こす事がしばしばあります。また、キャッチャーや内野手でも、無理な体制での投球で同様の障害を起こすこともあります。

肩の故障:肩は投球動作の中で大きな役割を果たしますが、繰り返しの使用や肩に負担のかかるフォームでの投球によって回旋筋腱板に損傷が生じることがあります。この損傷は筋肉の発達が十分でない若い選手に多く発症する傾向があります。回旋筋腱板の損傷により、肩の痛みや可動域の制限が生じプレイの続行が困難になります。

肘の故障:野球選手(特に投手)に頻発する肘の障害としては、トミー・ジョン手術で知られる内側側副靭帯損傷があります。これは、投球時に遠心力や回転力によって外向きの力が肘にかかり、その負荷によって肘の内側の靭帯を損傷するものになります。過度な投げ込みや筋力や骨格の未発達の若い選手が肘に負担のかかる変化球を使用していると起こる傾向にあります。靭帯は一度損傷すると回復に長い保存期間を有するため、早い競技復帰のために手術を行うことが多くあります。

実際の事例

現在までにも名だたる選手たちが様々なスポーツ障害に悩まされることになってきましたが、代表的な事例を挙げるとするならばメジャーリーグベースボール(MLB)でも活躍したスター選手、松坂大輔投手ではないでしょうか。

松坂投手は度重なる投球によって肘を痛め、その故障に悩まされて一時期プレーをすることが困難になりましたが、トミー・ジョン手術を受け再びマウンドに戻ってくることができました。誰しもが彼の再起を望み、大きな期待を寄せる事になっていましたが、残念ながら以前のような投球には戻らず最終的には帰国することとなり現役を引退してしまいました。

このようなケースは、野球選手にとってスポーツ障害がどれほど深刻であるかを示しています。

予防と対策

スポーツ障害の予防には様々な方法がありますが、適切なトレーニング法と十分な休息は欠かせません。

適切なウォームアップとクールダウン:トレーニング前後のウォームアップとクールダウンは、筋肉や関節の柔軟性を高め、障害を予防するためにはとても大切になります。体に準備ができていない状態でいきなり遠投を始めたり、速球を投げる事は肘に強い負担をかけるため絶対にやめましょう。ボールを投げる距離を徐々に広げ、距離と速度を上げる事を意識してキャッチボールを行いましょう。また、プレイを終えた後は軽くキャッチボールを行った後にアイシングをして肩を休めましょう。

フォームの見直し:正しい投球フォームでボールを投げることができれば肩や肘への過度な負担を避けることができます。特に年齢がまだ若く、フォームが固まっていない時期には専門家の指導を受けることを強くお勧めします。

定期的な休息:ハードな練習で体を酷使しすぎることになると、回復が追いつかず障害が発生しやすくなります。定期的な休息を取り入れてコンディションの管理に努めましょう。また、最近では投手の一日の投球数に制限を設け、過度な投げ込みを防ぐ試みが広がっています。

まとめ

野球選手にとってスポーツ障害は避けられないリスクでもありますが、適切な対策を講じることでそのリスクを最小限に抑えることができます。安全にプレイを行うことを心がけ、無理はせず、適切なトレーニングと休息を取り入れて練習を行いましょう。

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