その他の痛み

関節リウマチ

手足をはじめ全身の関節が腫れて痛み、進行すると関節破壊による機能障害を引き起こす全身性自己免疫疾患で膠原病の代表的な存在です。日本にはおよそ約70万人の罹患者がいると推測されます。

< 原因 >
その原因は遺伝的素因であったり環境的素因であるとも言われますが、現在のところ明確な原因を言及することはできません。自己免疫反応が亢進することで滑膜が増殖、周辺の骨や軟骨を破壊し関節の変形をもたらします。

< 症状 >
初発は手足の小さな関節の腫れから始まり、関節の痛みから立ったり座ったりなどの日常生活動作が困難となります。また、朝のこわばりや全身のだるさ、発熱等を併発する場合もあります。重症度の高い例ではアミロイドという異常タンパクが全身の様々な組織に沈着(全身性アミロイドーシス)し、心不全や不整脈などの機能障害を引き起こします。

< 検査・診断 >
関節リウマチは難治性であり、発症初期に進行するため早期診断が大変重要となります。診断はリウマチ専門医によってアメリカリウマチ学会の診断基準に準じて行われます。

< 治療 >
治療は関節リウマチの進行度によって様々ですが、基礎療法、薬物療法、手術療法、リハビリテーション療法の4つに分類されます。基礎療法では生活面での指導、薬物療法では炎症や痛みを抑えるために抗リウマチ薬や非ステロイド性抗炎症剤の使用、手術療法では関節の機能回復を狙って関節の形成術や人工関節置換術、リハビリテーション療法では関節可動域の確保と筋力の維持をテーマに行ないます。

運動器ひとくちコラム

●画像診断②
超音波検査:体内に超音波を発し、その反射波(エコー)をモニター画面上で画像化します。心エコー、腹部エコー、甲状腺エコーなどがあります。
内視鏡検査:体内に小さな内視鏡カメラを入れて、直接観察したり、撮影したりします。上部消化管内視鏡、大腸内視鏡、気管支内視鏡、関節鏡などがあります。ポリペクトミーは、内視鏡で観ながら行うポリープの切除です。
アンギオグラフィー:血管造影検査。X線やMRIを用いた造影法があります。心臓カルテール検査は血管から心臓に通したカルテールから造影剤を注入し観察や撮影をします。

2022年11月8日

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