肩の痛み

手根管症候群

上肢(腕)を走行する正中神経という神経が手根管内(手首周辺)で屈筋腱(手首を屈曲する筋肉)と共に圧迫されて、指先の痛みやしびれ等が発生する疾患です。圧迫等で起こる神経障害の中では最も多く発生します。

< 原因 >
骨折や脱臼の合併症としての発生もありますが、多くの原因は特定できません。屈筋腱、正中神経が通るトンネル内の狭小化を招く因子として変形性関節症、関節リウマチ、毛首の使いすぎによる屈筋腱腱鞘炎等があります。女性に多く、閉経後に発症する事があります。

< 症状 >
第1指~第4指の手掌の上半分の痺れ感があります。夜間や早朝に症状が悪化する傾向が強く、手首を振る事で軽減します。痛みは手関節、手指にみられ、母指球は委縮し、筋力低下がみられます。これによりシャツのボタンが掛けやつまみ動作が不自由になります。

< 検査・診断 >
検査には神経伝達速度検査があります。特殊な検査のため施設によっては設置されていない所もありますが、手根管症候群の診断にとても有効な検査法となります。その他の検査法としては手根管圧迫テスト、チネル徴候、ファーレン徴候という徒手検査法もあります。

< 治療 >
症状の程度によって様々ですが手指にかかる負担を軽減するために装具固定を行ったりと理学療法を主体とした保存療法を選択することがほとんどです。それでも症状が改善しない場合は腱鞘内に注射を行ったり手術を選択することになります。

気になる病気ひとくちコラム

●幼児が誤飲したら

家庭内で起きる中毒事故は、四歳以下の子供達の子供達がタバコや石鹸、クレヨン等を口に入れてしまうという、幼児の誤飲性の事故が殆どです。毒物を飲みこんでしまった場合には、できるだけ早く吐き出させるのが原則です。子どもを膝の上にうつ伏せに抱え、頭を低くした状態で、下から口の奥に人差し指を突っ込んで、下の付け根を刺激して吐き気を起こさせます。胃がからっぽでなにも出ない場合には、一杯の水を飲ませて吐かせます。しかし、意識がはっきりとしていないときや、痙攣を起こしかけているとき、強い酸(塩酸、硫酸、硝酸)やアルカリ(苛性ソーダ)を飲んだときには無理に吐かせてはいけません。家庭で手当てをするよりも、一刻も早く救急車を呼び、病院に搬送してもらいましょう。

2022年12月19日

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