側弯症
側弯症とは思春期の女子に多い脊椎の病気で、背骨が横に傾いていたり捻じれている状態を表します。側弯症は足の長さや体の痛みなどに原因を発する機能的側弯症と背骨自身の変形によって生ずる構築性側弯症に分類され、その原因の違いから治療法はそれぞれとなります。
原因
背筋の不均等や栄養障害、遺伝なども考えられますが、多くの側弯症は明確な原因を特定できない特発性のものです。男児に比べ女児に発症の割合が高いことが特徴です。
症状
体のバランスの乱れから肩こりや腰痛などの痛みに悩まされたり、胸郭の正常な成長が妨げられることによって肺活量の減少が起こります。また変形の程度が強い場合には肩の高さやウエストラインにも左右差が生じることになり、美容的側面が大きく損なわれることになります。
診断
前屈検査等で発見は容易となりますが、変形の程度を見極めるためには画像診断が必須となります。レントゲン検査からコブ角を算出し、治療方法の選択をすることになります。
治療
コブ角が20°未満のものについてはクラップ体操を中心とした運動療法を選択します。20~50°の変形ではミルウォーキーブレースやアンダーアームブレースなども用いる装具療法、50°以上の変形では手術療法となります。
岡本屋で治療するなら
側弯症を岡本屋で治療を担当するなら側弯の程度の確認を行います
軽いものであれば保存療法を重度なものであれば病院を紹介します
・普段の姿勢を問診しやってはいけない姿勢があれば指導します
・痛みがある場合は低周波を用いて痛みのコントロールを行います
・バランスの悪くなっている筋肉の固まりをハイボルト治療を行いほぐします
運動器ひとくちコラム
●脊髄腫瘍・脊椎腫瘍
脊髄という中枢神経組織に発症するものを脊髄腫瘍といい、脊椎という骨組織に発症するものを脊椎腫瘍といいます。それぞれに良性と悪性とがあり、その大きさや発症する場所によって症状も経過も様々です。良性でも脊髄や脊髄から枝分かれした神経を腫瘍が圧迫して生活に支障をきたすような症状があれば手術が必要になります。逆に悪性でも状況によっては手術できない場合もあります。