ガングリオン
手足などにできるコブ状の腫瘤(しゅりゅう)です。中にゼリー状の物質が詰まったもので、多くは良性です。まれに関節や腱、軟部組織(半月板や椎間板)のそばにも発生します。骨や神経、筋肉などに生じたものは、粘液変性したものが融合していると考えられています。
原因
ガングリオンができる原因ははっきりとわかっていません。ガングリオンができる過程としては、関節包、または腱鞘と繋がっていて、滑液が袋の内部に詰まって、徐々に濃縮され、ゼリー状になったものだと考えられています。若い女性に比較的多く発症します。
症状
ガングリオンそのものが痛むことは無く、周辺組織を圧迫して不快感があり、周辺の神経を圧迫すると痛みやしびれを生じます。手を使いすぎると腫瘤が大きくなる傾向があります。くるぶし付近に生じた場合は、症例によっては歩けなくなることがあります。
検査・診断
ガングリオンと似た症状のある粉瘤や脂肪腫など、その他の腫瘤が確認できる場合は、注射器で内容物を取り出しゼリー状のものが確認できればガングリオンと診断できます。
治療
良性の腫瘤ですので、生活に支障がなければ放置してかまいません。ただし、だんだん大きくなる場合は神経圧迫などが考えられるため注射器を使って内容物を取り除きます。また、押し潰す治療法もあります。ご自身で圧迫を加えるとなどした場合、感染を引き起こすなどの可能性が高まりますので、必ず専門医の治療を受けましょう。こうした保存療法を何度か受けても再発を繰り返す場合には、手術を検討します。
岡本屋で治療するなら
まず手関節を安静にするためにテーピングを行います、そしてガングリオンを圧迫するために包帯固定も行っていきます
また、関節の機能を改善し、ガングリオンの再発を防ぐためストレッチや強化運動を行います
- 手関節の安定性を獲得するためにテーピングを行います
- ガングリオンの圧迫を包帯で行っていき痛みや腫れの軽減をしていきます
- 手首の柔軟性と強度を上げるためにストレッチングを行っていきます。手首の屈伸やテニスボールなどを使って強化も同時に行っていきます
気になる病気ひとくちコラム
●肝不全
肝不全とは、肝障害によって肝臓の機能が十分にはたらかなくなった状態をいいいます。肝臓には、たんぱく、糖、脂質などの合成、アンモニアなどの処理、ビリルビンなどの排泄、止血にはたらく凝固因子と呼ばれる物質を産生するはたらきなどがあります。これらの機能が低下してくると、体内にアンモニアが増えて昏睡におちいったり、凝固因子が不足して出血しやすくなったり(出血傾向)、ビリルビンが排泄できず、黄疸が現れたりします。また、肝臓が線維化して硬くなると(肝硬変)、肝臓へ流入する血管の抵抗が増し(門脈圧亢進症)、腹水、静脈瘤がみられるようになります。