インターセクション症候群
インターセクション症候群(腱交叉症候群)とは手首より少し肘側で交差している部分に起こる腱鞘炎のことです
手を酷使することの多い大工工事やデスクワークを職業とする人や野球やテニス、バイクの運転など、手首を返す動作の多いスポーツを好まれる方などに多く見られます
原因
手作業やスポーツなどにより、指や手首などを反らす動きを繰り返すことで腱に負担がかかり、それらの交叉している場所で摩擦が生じ炎症を引き起こすものだと考えられています
症状
前腕部の下1/3親指側周辺の痛みや腫れ、違和感などがあります。手首を反らす動きや親指でキーボードを打つ時などの痛み、また痛みの部分を触れて動かすとギシギシとこすれる感じがする場合もあります
検査・診断
レントゲン撮影で骨の異常(骨折や骨の痛みなど)の有無を確認し、エコー検査(超音波検査)で腱の引っ掛かりや滑膜炎(血流増加)を確認します。
診断の際に同じような場所で痛みが出るド・ケルバン病という病例もある為間違えないように注意しましょう。
治療
治療方法は親指と手首の動きを制限するように装具(サポーター)を装着してしばらくの間安静にします
炎症が酷い場合には、炎症を抑えるためにステロイド注射を行う事もあります。基本的には、保存療法が中心となります。
岡本屋で治療するなら
まずは痛みの除去を目的に前腕の筋膜リリースを行います。そしてサポーターで患部の安定を図り安静にします
マッサージを行い固くなった筋肉の柔軟性を取り戻し、炎症が治まってきたら温罨法によって血流を促し筋肉の柔軟性を取り戻します
- 筋肉の痛みを和らげるために筋膜リリース、高周波を用いたハイボルテージの治療を行います
- サポーターやテーピングなどを行い、患部の安定性を図り痛みを誘発する動きを制限します
- 前腕部へのマッサージを行い、固くなった筋肉の柔軟性を取り戻します
- 温罨法によって血流を良くし、軟部組織の柔軟性を高めていきます
- 手関節に運動療法を行い、正しい関節運動を再現し、再発の予防に努めます
気になる病気ひとくちコラム
●肝炎ウイルス
肝障害を起こすウイルスでA型、B型、C型、D型、E型、G型それぞれの肝炎ウイルス、TTウイルスが挙げられますが、G型肝炎ウイルス、TTウイルスについては肝障害との関係は明らかではありません。肝炎ウイルスはその型ごとに感染経路が異なります。A型、E型肝炎ウイルスは、飲食物から感染します(経口感染)B型、C型、D型肝炎ウイルスは、血液などを介する非経口感染です。肝炎ウイルスに感染すると、一定の潜伏期間ののちに、急性肝炎を起こします。急性肝炎は、自覚症状が無い軽症のものから劇症肝炎という重篤な状態まで症状は様々です。A型、E型肝炎では慢性肝炎に進行することはありませんが、B型、C型、D型肝炎ではウイルスを排除しきれず慢性肝炎に進行することがあります。慢性肝炎になると、その一部が肝硬変、肝がんへと進行していきます。我が国の肝障害の主な原因ウイルスは、急性肝炎では、A型、B型、C型肝炎ウイルス慢性肝炎では、B型、C型肝炎ウイルスです。E型肝炎ウイルスは、中東、東南アジアに多く見られますので、海外渡航予定の人は注意が必要です。D型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスに感染した人にだけ感染する特殊なウイルスで日本ではまれです。