ばね指
ばね指とは、指を曲げて伸ばそうとしたときに、弾くようなばねに似た動きをする状態の症状のことです。
なお、糖尿病や透析、関節リウマチなどに関連して発生する場合のばね指は、1か所の関節で症状が治まることなく多発性に別の関節にも発症することもあります。
原因
手や指の使いすぎにより、MP関節部掌側(指の根元の関節の手のひら側)の指屈筋腱に炎症が生じ、それを放置し腱鞘炎が悪化することにより発生します。
中年すぎの女性に自覚すべき原因なしに発生することがあります。乳幼児の母指には先天的要因があって発生します。糖尿病の方は腱鞘炎になりやすく、再発を招く要因でもあります。
症状
腱鞘炎が悪化したものなので、まず痛みや腫れ、熱を持ったりといった腱鞘炎の症状と同様のものがみられ、これらが進行するとばね指の症状が現れます。
朝方に症状が強く出て、昼間は痛みが軽くなります。指の付け根に硬い部分が出てきて、押すと痛みがあるなどがあります。
検査・診断
問診、触診、超音波、レントゲン検査などを行い診断します。
治療
安静や局所へのステロイド注射、手指の屈曲を制限して3~4週間の固定を施しますが関節の拘縮(固くなること)が危惧されるため装具での固定などは基本行わずに関節が拘縮しないよう伸展ストレッチを行うことが促されます。
症状の軽減しないものは観血療法(手術)の対象となります。
岡本屋で治療をするなら
炎症を起こしている時期には安静にすることが大切です。日常生活での手の使い方を指導させて頂きます。
炎症期が過ぎましたら、温罨法を用いて腱鞘を柔らかくし、指の曲げ伸ばし等の運動療法を行います。
- 炎症期は安静を第一とし、自宅での手の使い方を指導させていただきます。
- 温罨法で腱鞘を柔らかくします。
- 手技療法で指の曲げ伸ばし運動を行い、円滑な手指運動を促します。
- 指や手根部に高周波を用いたハイボルト治療を施します。
※トラブルの程度によっては治療の内容等に変更があることがあります。心配な方はカウンセリングの際にお申し出ください。
気になる病気ひとくちコラム
●鼻づまり(鼻閉)
鼻腔がせばめられて空気の通りがわるくなるために鼻呼吸ができない状態です。急性鼻炎(症状は一時的)や慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎で鼻粘膜が腫れて狭くなっている場合が多く、そのほか鼻中隔湾曲症、鼻茸、鼻の腫瘍など、また子どもではアデノイド(咽頭扁桃の肥大)が大きくなって起こります。鼻呼吸ができずに口呼吸を続けていると、乾いた冷たい空気が直接咽頭や喉頭に触れて粘膜を乾燥させ、のどを痛める原因にもなります。点鼻薬で一時的に楽になりますが、まず原因を治療することが必要です。