肩の痛み

肩腱板損傷

肩関節で腕を動かす筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)は、上腕骨の上端に厚い板状の膜(腱板)となって付着しています。肩や腕を強く打って、この部分を損傷した物を腱板損傷と言いますが、明らかな原因が無く損傷することもあります。特に棘上筋は解剖学的に損傷を受けやすく上腕下垂安静時にもストレスを受け、更に長期間不調和な肩外転運動を繰り返すと、肩甲下・烏口肩峰靭帯等と触れ合い摩擦して機械的、無菌性炎症による亜急性損傷を作り出します。

原因 

投球、投てきによるoveruseや、壮年、老年でのoveruseで損傷します。その他にも電車のつり革を持っていて、急停車などにより肩が引っ張られて損傷することもあります。

症状 

肩の痛みが中心ですが、痛みによって腕を動かす事が困難な場合もあります。また、痛みがとれた後でも力が入らず、腕が上がりにくいことがあります。肩を外転していくと外転60°~120°の間で運動時痛(Painful arc sign)が見られ、肩の外転、屈曲、内旋、外旋の運動制限もみられます。圧痛点は大結節・三角筋部にあり溝状の陥凹した損傷部を触知することもある。上腕の脱力感や陳旧性のものでは筋肉の萎縮をみることもある。

検査 

X線撮影検査、CT、MRI、関節造形、関節鏡検査、徒手検査(Painful arc sign,Crepitus,Impingement sign,Drop arm sign)等を行います。

治療 

理想的には安静にして外転位で固定します。完全損傷の場合、外転副子、スリングなどを用いて、安静固定を図るが、陳旧性のもの、または長期にわたり夜間痛が持続、筋委縮や脱力、さらには拘縮などの出現したものは手術の適応となる。

岡本屋で治療するなら

肩腱板損傷を岡本屋で治療を担当するなら可動域の確保を優先します

肩関節を動かすことが出来ないと日常生活し支障をきたすためです

・低周波をかけ痛みのコントロールを行います
・温熱刺激を加えて血流を良くし筋肉の修復を早めます
・ハイボルト治療を行い拘縮した筋肉をほぐします
・ストレッチを行い元の可動域まで動くようにします

運動器ひとくちコラム

●運動器の仕組みと働き【関節】
骨と骨をつないでいるのが関節で、関節が動くことによって体の各部が動きます。関節を動かすのは筋肉です。筋肉は運動神経によって脳と結ばれていて、脳の指令に応じて筋肉が関節を動かすという仕組みになっているのです。関節は一方の骨の頭が凸面、もう一方の骨の頭が凹面になっていてこれが組み合わさって外れないようになっていることが多く、骨の頭の部分は関節軟骨という軟骨で覆われていてこれがクッションの役目をしています。軟骨を包む形で関節包がありその内側は薄い滑膜に覆われて関節腔という隙間があります。関節腔は関節液というやや黄色っぽい透明な粘りのある液で満たされています。この関節液には関節軟骨がこすれ合うときの摩擦を和らげる潤滑油のような働きと関節軟骨に栄養を補給する働きがあります。そのほか、膝関節の中には半月板という軟骨があります。股関節や膝関節などは骨と骨とがしっかりはめ込まれていて外れにくいのですが、骨と骨とのはまり込みが少なく動きの大きな肩関節などは外れやすい関節といえます。

2022年10月15日

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