その他の痛み

肉離れ

筋肉の一部が断裂した状態のことです。肉離れとは、主にスポーツによるもので筋肉が収縮しているときに、引き伸ばされるような力がかかることで発症します。多くは太ももにある大腿四頭筋やハムストリングス、ふくらはぎの下腿三頭筋に発生します。

<原因>
太ももでは、大腿直筋に多く股関節伸展位、膝関節屈曲位で収縮させた時に発生します。その他に、筋肉疲労、先行する筋損傷の存在、柔軟性・コンディション低下、不適切なウォーミングアップなどがあげられます。ハムストリングスでは、下腿が振り出されてから接地にいたる際や、接地から蹴りだされるさいに起こりやすいです。ふくらはぎでは、剣道の踏み込み時など膝関節伸展位での足関節の伸展(背屈)で腓腹筋に遠心性収縮が起こる時に発生する。長距離走などでは筋疲労が基盤となって発生する。

<症状>
急激な大腿前方の痛みを感じ、重症度に応じて様々な程度の腫脹、皮下出血斑、硬結および膝関節屈曲制限が生じる。皮下出血斑は24時間以内では現れにくい。ハムストリングスに力を入れると陥凹が著明になる。下腿中央部内側に腫脹と圧痛を認め、断裂があれば陥凹を認める。受傷翌日以降には皮下出血斑が出現することが多い。足関節の他動的伸展(背屈)強制や、抵抗下での自動的屈曲(底屈)で疼痛が誘発される。1度、一般的ニ軽度な痛みで筋腹複合体の最小限の損傷、軽度の腫脹および筋機能低下や可動域制限がみられる。2度、筋力や可動域が制限される筋移行部の損傷。3度、非常に大きな負荷による筋移行部の断裂。

<検査・診断>
問診と触診、視診によって診断します。さらに詳しく検査する時は超音波検査やMRI検査を行います。

<治療>
初期治療はRISE処理、荷重歩行の制限、圧迫、挙上と冷却は筋肉の出血や腫脹の量を軽減させるのに有効です。急性期が過ぎたら関節可動域訓練、温熱療法、ストレッチおよび等尺性・等張性収縮運動など組み合わせて行います。

運動器ひとくちコラム

●水ぼうそう

水痘帯状疱疹ウイルスに感染して水疱ができる病気で、飛沫感染と接触感染の両方があります。潜伏期は二~三週間で、軽い発熱とともに赤い発疹が現れます。これが水疱になり、二~三日で乾いてかさぶたをつくります。痒いため水疱をかきむしったりすると、細菌が感染して化膿したり、あとが残ることがあります。重くならずに治るのが普通ですが、新生児やネフローゼ、白血病では重症になることがあります。

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