突き指
突き指とは、ボールや物を指で突いたことにより起こる指の怪我の総称です
骨折や脱臼、腱や靭帯の断裂なども含まれており、損傷の程度によってはすぐに手術が必要なこともあります
突き指は引っ張ると治ると言われることもありますが背景には医学的な根拠はなく、むしろトラブルを大きくする危険性が高いため引っ張ることなどは避けた方がよいでしょう
原因
指に縦方向から強い外力が加わり、その衝撃で指の第1関節や第2関節が過度に引き延ばされることによって発生します。これは指の解剖学的特徴から起こるものであり、指の関節には縦方向からの衝撃を緩衝する構造がないためです
症状
軽度なものであれば伸筋腱のわずかな損傷だけで圧痛や疼痛、腫脹などが生じるものの自然に回復します。重度なものであれば、伸筋腱の断裂、末節骨の裂離骨折、第2関節の背側脱臼、掌側板の損傷などがありいずれも非常に強い痛みと腫脹をともない、指の自動運動が困難となります
検査・診断
軽度な損傷の場合は特別な検査法はなく、問診と触診だけで状態を把握します。重度な場合はレントゲン検査や超音波診断機器などの画像診断を行うときもあります
治療
軽度なものであれば患部をよく冷やし湿布などを張って炎症反応を抑えます
骨折や脱臼を伴う重度な損傷の場合では、手術によって針金などを使った固定、平行な脱臼だと指を過伸展させてから整復するなどの方法を使い治療します
脱臼時の固定としては、第1関節と第2関節にかけての範囲で軽度屈曲位の状態で約2週間固定します
岡本屋で治療するなら
岡本屋で突き指の治療を行うなら、まずは突き指の程度を判断します
軽いものでは自然に治っていくこともあるのですが、重症例では手術の適応にもなり得るからです
- 接骨院でも対応可能と判断した場合には、まずは冷罨法を施し、局所の炎症を抑えます
- アルフェンス等の固定器具を使い、安静を図ります
- 電療を用いて組織の回復を促します
- 痛みが収まったころを見計らって、運動療法を施し、固定によって低下した手指の運動機能を回復させます
運動器ひとくちコラム
●こむら返り
[こむら(腓)]とは、ふくらはぎのことをいい、この部分の筋肉(腓腹筋)のけいれんを、俗にこむら返りといっています。筋肉疲労で筋肉が硬く緊張し、強い痛みを伴います。ときに同様の症状が足全体やもっと広い範囲に起こることもあります。