肩の痛み

橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)

幼児から老人にいたる幅広い年齢層に発生する骨折で、介達外力により発生することが多く、直達外力での発生は稀である。橈骨遠位端(前腕の2本ある骨のうち親指側の骨の手首から1~3cmあたり)のところが折れる骨折です。骨折により関節の変形または腫脹が生じると、正中神経を損傷することがある。

原因 

手を衝いて転んだ際に橈骨遠位端に受ける長軸圧と、手首を含み強度の伸展力が強制され橈骨遠位端部に掌側凸の屈曲力働いて折れる。骨粗鬆症のある方には特に発生しやすい。

症状 

手首に強い疼痛、圧痛、腫脹、関節可動域の制限などがあります。関節の変形もあり手首が背側(手の甲)にずれフォークのように変形することが多い。前腕の回外力(手のひらを上に向ける動作)や、手を握る、親指と人差し指で摘まむような動きの時に疼痛がでやすい。

検査・診断 

レントゲン写真やCTで診断しますが、はっきりしない場合はMRIを使って診断します。

治療 

関節の変形がない場合にはギプス固定を4週間ほど行います。変形がみられる場合は徒手整復を施し、整復位に戻し関節が安定しているようなら4~6週間ギプス固定を行います。良い整復位に戻せない場合やすぐにまた変形してしまうものに関しては、プレートやスクリューなどを使った手術を施し正しい位置に戻します。

気になる病気ひとくちコラム

●起立性調節障害
立ちくらみ、めまい、朝起きられないなどの症状があり、思春期に多発する自律性神経障害です。起立試験で診断します。貧血がひどい場合にはその治療を行うこともありますが、成長と共によくなることが多く基本的には経過観察をすることになります。

2022年11月16日

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