打ち身
転んだり、ぶつけたりしたとき、体の表面に傷はなく、内出血による腫れやあざができる場合のことを打ち身といいます。スポーツ現場はもちろん、日常生活の中でも比較的起こりやすい部類のケガではありますが、場合によっては骨折や脱臼を伴っているような重篤なケースもあり、受傷直後の処置が予後を左右するため迅速な判断と応急手当が必要となります。
原因
衝突や転倒などの強い衝撃が体の一部に加わることで発生します。スポーツを日常的に行うような活動レベルの高い世代から高齢者まで幅広い世代に起り得る外傷です。
症状
局所の痛みや腫れが主なものとなり、重症例では毛細血管が損傷し皮下出血が確認されます。また、骨傷が伴わないケースでも関節付近の損傷では痛みのため関節運動が制限されることがあります。
検査・診断
受傷の経緯と局所の症状から診断は容易ですが、損傷の程度や状態によっては超音波検査を行うこともあります。長期間に及ぶ痛みを伴うケースでは鑑別のためレントゲン検査を行います。
治療
受傷直後にはRICEの基本原則にそって治療を行います。RICEとはRest(安静)、Icing(冷却)、 Compression(圧迫)、 Elevation(挙上)の頭文字をとったものですが、その中で最も重要な処置はRest(安静)となります。
岡本屋で治療をするなら
打ち身での初期症状は内出血や腫脹などです。この状態からマッサージや温熱療法を行うと炎症や出血の悪化を招きかねません。まずは、安静にする事が第一優先です。炎症や出血が治ってきたら、打ち身で損傷した組織や固まってしまった筋肉の治療をおこなっていきます。まずは固まってしまった筋肉を緩める為に温熱療法をおこないます。固まった筋肉に低周波や筋膜リリースを施します。
- 炎症や出血を抑える為に、固定と自宅で行える寒冷療法の指導をおこないます。
- 炎症と出血が治ってきたら、硬化してしまった筋肉や靭帯を緩める為に温熱療法をおこないます。
- 筋肉や軟部組織に筋膜リリースで電気を流しアプローチをかけます。
気になる病気ひとくちコラム
●破傷風
予防接種の普及によって減ってはいますが、かかると患者の約半数が死亡する恐ろしい病気です。古クギを刺したり、傷口に泥などの汚れがついたままになっていると、傷そのものは小さくても、そこから破傷風菌が侵入して、1~3週間後に発病します。首が張り、物を噛むと疲れる、だるい等の症状に続き、歩行障害や呼吸困難が現れ、首や胸、腹などが痙攣するようになり、やがては全身が痙攣をおこします。傷口の消毒は決しておろそかにせず、異物が残っていたら外科医に取ってもらいましょう。この病気は予防接種を打っていれば発症を予防できます。