変形性股関節症
股関節が経年的な変化とともに変形し、足の付け根(そ径部)や臀部、大腿部に痛みが出てきて立っていることや歩くことが辛くなってくるものです
原因
股関節内の軟骨が減り、骨が削れて変形し痛みを生じます。もともと股関節の変形があるものや、経年的な変化によるもの、外傷によるものなど原因は様々です
症状
立っているときや歩いているときなど運動時の痛みが主な症状となります。関節の動きが悪くなると関連する膝や腰に痛みを覚えたり、足の爪が切りにくい、靴下が履きにくい等の動きにも制限が表れることになります。症状が進行すると安静にしていても痛むこともあります。また、歩行時に股関節のなかでなにかがひっかかる感じがすることもあります
診断
X線撮影検査で診断がつきます。詳しくはCTやMRIなどで調べます。
治療
関節は変形が進行していきますがその程度は人によって異なります。また、普段の生活で股関節にあまり負担をかけないように工夫することで良好に経過することもあります。
しかし、様々な努力をしても症状が進行し生活上で非常に不便を感じたら手術も考慮にいれなくてはいけません。いずれの場合でも、定期的にX線撮影検査を行い慎重に経過を観察する事になります
岡本屋で治療をするなら
岡本屋が変形股関節症の治療を担当するなら、まず最初に見るのは歩き方です
変形性股関節症は筋肉の萎縮を伴うため、股関節の可動域が狭まり歩き方に異常がでるものですが
歩行の具合によって変形の程度がある程度予測できるため
岡本屋が対応できるものなのか否かをそこで確かめます
- まずは高周波を使ったハイボルテージ治療を行い、局所の鎮痛に努めます
- 硬く縮こまってしまった筋肉に筋膜リリース、徒手療法を行います
- EMSを用いて委縮してしまった筋肉に刺激を加え、筋肉の増強を図ります
- 股関節の運動性を促すために、ポールを使った体操や運動指導を行います
運動器ひとくちコラム
●筋疲労
筋肉が収縮するにはエネルギー(熱量)が必要です。このエネルギーは筋肉にあるグリコーゲンという糖質源が必要に応じて化学変化を起こして作られます。運動や労働で筋肉を長時間使うと筋肉の疲労感を感じます。筋肉は繰り返し刺激が加わると次第に収縮・弛緩という働きが鈍ってくるのです。これが筋疲労で酸素が不足して筋肉内の乳酸(グリコーゲンが消費されてできる代謝産物)の量が増えることが大きな原因です。筋疲労を解消するには体を休めて筋肉に十分な酸素を与えることです。しかし、職場で座りっぱなしでコンピューターやワープロなどを操作する仕事に従事しているような人は一部の筋肉に集中して疲労がたまる傾向があります。こうした疲労はむしろ適度な運動で全身の血液循環を良くして老廃物を排泄し、乳酸の代謝を高めることが疲労回復につながります。