テニス肘
テニスを好む中年以降の成人などに多く発症するためテニス肘とも呼ばれますが正式名称は上腕骨内側上顆炎といいます。実はテニスの運動歴とは関係がなく病態や原因については十分に分かっていません。
原因
一般的には、年齢と共に肘の腱が痛んで起こるとされています。その中でも主となって受傷するのは短橈側手根伸筋の起始部です。その名の通りスポーツでの受傷も多く、ほとんどは一度の急性外力ではなく手首の掌背屈や回内外を繰り返した結果で起こります。
症状
短橈側手根伸筋は手首を伸ばす動作に作用しているので、物を掴んで持ち上げる動作やタオルを絞る動作をすると肘の外側から前腕にかけて疼痛の症状がでます。多くの場合、安静にしていれば痛みが出ることはありません。
検査・診断
診断方法は疼痛誘発テストを使います。主にThonsonテスト、Chairテスト、中指伸展テストの三つを使います。いずれの検査でも肘外側から前腕にかけて疼痛が誘発された場合はテニス肘と診断します。
治療
治療に関しては、まず保存療法が第一です。手首や指のストレッチをこまめに行い、手をよく使う作業は控えてください。疼痛が著明な場合は局所麻酔やステロイドを注射することもあります。保存療法が無効な場合は観血療法を行う事もあります。
岡本屋で治療するなら
温熱刺激を前腕に加え、原因となっている筋肉の緊張をほぐしていきその後ハイボルト治療により前腕の筋肉の硬さを取り除いていきます。またマッサージやストレッチなどを行い痛みの元の筋肉の疲労感を軽減させていきます。
- 温浴器によって前腕部に温熱刺激を加えていき血液循環の促進を図り筋肉の緊張を解きます
- 筋膜リリース等のハイボルト治療を行い前腕の筋筋膜の硬さを取り除いていき、痛みの軽減を図ります
- マッサージやストレッチを行い筋肉の疲労感や硬さを和らげます
運動器ひとくちコラム
●肉離れ
筋肉の部分断裂のことを指します。走り出したら急にふくらはぎの内側に違和感を感じて徐々に腫れや痛みが出てきたり、太ももの後ろの部分に症状が出てきたりすることがよくあります。受傷直後はRICE療法を行い、しばらく固定を行います。痛みの変化を観察しながら徐々に筋力訓練を行い回復させていきます。