足が痛い

コンパートメント症候群

コンパートメント症候群(区画症候群)とは前腕や下腿の骨折・打撲・肉離れなどの怪我の後、コンパートメント内で出血が起こり内圧が上昇し神経や血管を圧迫する事で手足が痺れて痛くなったり、場合によっては手足の血行を阻害する病態のことを指します。発生は稀ですが、重篤な病態であり腕や脚を失う事もあります。急性型と慢性型の二種類があります。

< 原因 >
骨折や打撲等の外傷が原因で、筋肉組織等の腫脹が起こりその区画内圧が上昇すると、その中にある筋肉、血管、神経などが圧迫され循環不全の為、壊死や神経麻痺を起こします。コンパートメント症候群単体では発症せずに骨折や打撲の合併症として発生します。

< 症状 >
急性型の症状は知覚麻痺、激しい疼痛を伴い自動運動が不能となり、通常の鎮痛剤では全く効果がないとされています。慢性型の症状はスポーツ活動により発症し、数分~数十分の安静により軽快します。他に足が上がらない、筋肉が硬くなる、痺れなども伴います。

< 検査・診断 >
needle manometer法と呼ばれる方法で診断されます。この方法では実際にコンパートメント内に針を差し込み、圧力を測定します。発症しているとコンパートメント内の圧力が異常上昇していることが確認されます。他に骨折や筋肉内血種が存在しないかレントゲン撮影、CT、MRI等の画像診断を行います。

< 治療 >
急性型の場合だと急激にコンパートメント内の圧力が高くなっているため、筋膜切開と呼ばれる緊急の対応があります。硬い筋膜を切開することで圧力を低下しやすいように、圧力の逃げ場を作る方法になります。慢性型では保存療法を取る事が多いです。靴を変えてみたり、一時的な休養を勧められたりします。

気になる病気ひとくちコラム

●光線過敏症
太陽の光や蛍光灯などの人工光源の光を受ける事によって、日焼けや水疱ができる症状を言います。また、飲酒癖のある人の場合には、色素沈着が起こり、水疱と共にびらんができることもあります。これはある波長の光に過敏に反応することが原因で、先天的な場合もあれば後天的な場合もあります。どんな種類の光が症状を起こすのかを良く調べて、その原因を除去する必要があります。

2022年12月3日

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