マッサージの強さは調整してくださるそうなので、肩こりの人は岡本屋さんにお願いしてみて下さい。私はリピート決めました!
主訴:頸部付け根~右肩にかけての強い鈍痛。
背景:日常的にパソコンを使用するため、定期的に肩こりの治療を行っていたが、数日前より肩こりの程度が強くなり来院した。
触診:右僧帽筋上部及び下部に強い圧痛を確認。首肩回り全域に筋緊張を認め、頸部は若干右側に傾いていた。ROMは全域に渡って狭小化を見るが、特に左側への側屈動作は著しく減少していた。
検査:ROM計測、AIを用いての姿勢判定、スケールを用いてのVAS法での評価
考察:パソコンの作業自体の負荷もあるが、それ以上に頸部周囲の筋肉のコンディションが悪く、頸部のポジションが不安定なものとなっており、その結果として周辺筋群が必要以上に酷使され肩こりを招いているものと考える。また、ストレートネックの傾向も若干見受けられ、相互に影響しているものと考える。
治療:初回から3回目の治療までは筋膜リリースを主体に現状の回復に努め、4回目以降からは手技療法のボリュームを増やし、チェスタードロップ等の手技を使って頸部及び背部の骨格のモビリゼーションを愛護的に行った。状態の回復を見ながらストレッチポール等の運動療法を組み込み、7回目以降からはEMSを用いて頭部を支え得る筋量の増強に努めた。
治療の際には効果を追い求めながらも、同時に安全面の配慮も行わなくてはいけませんが、今回の施術ではカウンセリング時に強いマッサージが苦手だとの申し出があったため、効果面へのアプローチよりも愛護的なマッサージを心がけることになりました。そのため、治療の進捗が気になるところでしたが状態の改善も随所にみられ、無事にゴールを迎える事ができて担当者としてもホッとしております。
患者さんには必ず個人差があるため治療手段の選択も一律ではありませんが、やはり王道というものが存在し、私たちもそれにそって治療を進めていきますので、イレギュラーな治療を担当する場合にはいつも以上に注意を払うことになります。今回もまさしくその通りでしたので、逐一状態を確認しながらの治療となりましたが、過去の経験と現場でのアイディアから治療を完結することができました。
今回の肩こりの原因は環境面の影響が強く、パソコン作業が続く以上は早期の完治は難しいといった判断になり、一定期間は治療とトレーニングを並行するスタイルとはなりましたが、トレーニングによって患者さんご自身の体が変わることができれば完治も遠くありません。今回の肩こりのトラブルの原因をしっかりと見極め、健康的な体を取り戻しましょう