首の痛み

頚椎症

頸椎とは七つの椎骨で構成される頚部の骨です。第一頚椎は環椎、第二頚椎は軸椎、第七頚椎は隆椎とそれぞれ名称がついています。クッションの役目をしている椎間板が硬化を起こして発生する痛み、脊髄や神経根の圧迫して発生する痛み等を総称して頚椎症といいます。

< 原因 >
加齢による椎間板の変性や骨棘の形成によって神経根が圧迫されたり刺激されて起こる。加齢の他にも、下を向いての作業や顎の上がったままのパソコン作業、仕事や家事での首の逸らす運動等、日常生活での繰り返される負担や姿勢不良が原因となって発生します。

< 症状 >
神経根の圧迫による手や指の痛み、痺れです。初期は指先の痛みから始まり、手腕へと徐々に広がっていきます。その他にも握力の低下、指先の細かい動作不能、足の裏の違和感、歩行障害、尿漏れ、便秘等日常生活に不自由をもたらします。若年者であれば、駆け足や片足でのケンケンがしにくい等の比較的軽微の症状で自覚するが、高齢者は発見が遅れる傾向にあります。手における著しい運動障害、握力低下及び下肢症状の出現躓き易くなった時は手遅れにならない様にすぐさま観血療法に移行します。

<検査・診断 >
主にレントゲン、CT、MRI等の画像診断や骨密度検査、ミエログラフィーなどを使います。一気に全て行うのではなく、一つ一つの検査結果を吟味しつつ、さらに必要であれば追加して行います。

< 治療 >
歩行障害や排尿障害などの重度の脊髄症状を除き、まずは保存療法(脊髄カラーを用いた装具の活用、薬物療法)を行います。温熱療法や牽引療法等を併用し、痛みがコントロールできない場合は脊髄ブロックを行う事もあります。

運動器ひとくちコラム

●若木骨折 成長過程の子どもたちの骨は完全に成長した大人の骨とは異なり大変柔軟性に富んでいます。また、骨膜という厚い丈夫な膜でおおわれているため仮に骨折したとしてもずれたり離れたりしにくいという特徴があります。この状態が若木に似ていることから若木骨折ともよばれます。幼少児の鎖骨や前腕骨などに発生する例が多くあります。

2022年10月21日

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