肩の痛み

バンカート損傷

線維軟骨の関節唇(関節窩の深さを補うための軟骨)が脱臼により裂離または関節窩(肩関節を構成する肩甲骨側のくぼみのこと)全下縁の骨片が内方に転位し、関節縁の損傷が生じることです。このバンカート損傷は自然に修復されず脱臼を繰り返します。

< 原因 >
ラグビーやアメリカンフットボール選手などのコンタクトスポーツ選手の脱臼で関節唇靭帯複合体が骨片ごと関節窩からはがれることから発生する。

< 症状 >
肩を脱臼した時の痛みや、目で見てもわかるような肩関節の変形があります。脱臼にともなって腋窩神経などの腕神経叢と呼ばれる神経が一時的に麻痺し、肩や腕に力が入りにくくなります。

< 検査・診断 >
肩のレントゲンを撮り、脱臼と骨折の有無を確認します。

< 治療 >
脱臼の際に関節唇が損傷した状態で靭帯が緩んでしまうと、脱臼が癖になってしまい、この状態のことを反復性肩関節脱臼といいます。反復性肩関節脱臼になるとテーピングや装具で肩を押さえても不安定感が残り再脱臼をおこしやすいため手術が必要となり関節鏡視下手術を行います。徒手整復で行う場合はデパルマ法を用いて整復します。その後は各種運動療法を取り入れ、腱板の機能や健康胸郭関節の機能回復を目指します。

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2022年11月22日

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