足が痛い

アキレス腱断裂

アキレス腱の断裂はスポーツ中に発生することが最も多く、バレーボールやバスケットボール、バドミントンなどの競技者に起こりやすいスポーツ外傷です。受傷した際には、ふくらはぎあたりに強い衝撃を感じ大きな断裂音が生じることもあります。

< 原因 >
ジャンプやダッシュなどアキレス腱に急激に強い力が加わることによって発生します。突発的なアクシデントによる外傷の為どの年齢層においても発生するものではありますが、他のスポーツ外傷が20~30代に多く発生するのに対し、アキレス腱断裂は腱の変性が進んだ30~40代に多く発生する割合が高いように思われます。また前駆症状としてアキレス腱の痛みや違和感を感じるケースが多いようです。

< 症状 >
アキレス腱部の痛みが主となりますが、分裂の程度によっては痛みの部位に陥没を認めることもあります。またアキレス腱の緊張は失われ、歩行の際には足関節の不安定感を生じることになります。トンプソンサインとされるアキレス腱断裂特有の徴候がみられます。

< 検査・診断 >
アキレス腱の痛みや、陥没、受傷の経緯から診断は比較的容易なものとなります。MRI,エコー検査は必須ではありませんが、断裂の状態を確認するためには有要であると考えます。

< 治療 >
断裂の程度により手術療法、保存療法が選択されますが、どちらを選択するにしても治療成績はおおむね良好なものが多いです。しかしながらどちらの治療法を選択しても再受傷のリスクを考えて、ある一定期間はスポーツ活動の中止が求められるため治療に対する理解が必要になります。保存療法を選択する際には爪先を下に向けた肢位でのギプス固定を行った後に、スポーツ現場の復帰を目標に筋力向上、柔軟性の獲得をテーマにリハビリを行います。

気になる病気ひとくちコラム

●貧血はなぜ起きる?
赤血球は骨髄でつくられて末梢血に入り、約120日間流血中で生活します。その後、寿命が尽きると主として脾臓で破壊されます。このようにして、健康な人でも毎日約1%の赤血球が失われていますが、骨髄では常に新たに赤血球をつくり出しているので、健康であれば赤血球数はほぼ一定しています。さらに骨髄はたいへん予備能力が大きく、なんらかの要因で赤血球の需要が増えると、通常の6~8倍の赤血球をつくり出すことができます。そのため、出血などで多少の赤血球が失われても、すぐに補充されるのですが、大量の出血やなんらかの原因で赤血球の破壊が異常に亢進して、過剰に赤血球が失われた場合、あるいは骨髄の機能低下や、造血に必要な物質の不足で、必要なだけの赤血球がつくられないと貧血が起こります。

2022年11月15日

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